宇宙葬ひとりで星になるならばそれもいいかとぬか床混ぜる

日常から、とんでもない妄想まで。メンタルちょっと弱めです。

金銭感覚

夫婦でけっこう困るのは、お互いの金銭感覚が違うことである。こればっかりは、お互いが生きてきた長い歴史によって形作られたものなので、そうそう譲ることができない。特に、私たち夫婦は、結婚した年齢が私は40代になってから、夫は50代になってからということもあるので、結婚した時点で、金銭感覚は固まっているもいいところだ。

どんな風に金銭感覚が違うかというと、ひとことで言えば、私の感覚は、「値段よりも質が大事」、夫の感覚は「とにかく安いものがいい」、といった感じ。結婚9年目の今は、私の感覚が、「質は大事だがなるべく安いもの、でも、やっぱりいいものは高くても買う!!」という感じに少し変わってきた(変わってないか?)。ふだん安いものを買っている分、たまにストレス解消にいいもので高いものを買う、みたいな、あるいは街で出会って、これはどうしても欲しい!というものがあった時に、高くても買うとか、そういうことはある。ちなみに、私の「高い」は、いくらくらいかというと、1万円前後だ。しかし、夫の「とにかく安いものがいい」という感覚は、結婚当初から全然変わってない。

夫は、自分の買い物については「安いもの」という基準を譲らないが、私が、また買い物をしちゃった、となった時に、夫は、「あなたは稼いでいるからね」という捨て台詞を吐く。それは少し悲しい台詞だ。夫は年金以外に収入がなく、私は、年金をもらっている上に、パートとはいえ働いているのは事実だが、収入がたくさんあればバカスカ買い物をしてもいいというわけではない、というのは私だってわかっている。私とて、バカスカ買い物しているわけではない(と思う)。

しかし、ことは買い物にはおさまらない。先日、私が、冷やご飯をあっためるのに、どうもレンジで温めると硬いので、「冷やご飯を炊飯器の保温であっためたよ、その方が美味しいし」と夫に言ったら、夫は、「美味しいかもしれないけど、電気代かかるよね」とのたまった。正直、その二つの方法でどれだけ電気代の差があるのかわからないが、夫の「とにかく安く」という基準はそういうところにも目を光らせる。

問題は、家の最終的な決定権を持つのは夫であるということだ。私の買い物であれ、夫と一緒にいる時は、夫が決定権を持つ。私が買えるのは、夫の「お許し」が出た時のみである。もちろん、私がひとりで買い物をする時が圧倒的に多いのだが…そして、私は、自分の買い物がいくらだったかというのをいちいち夫に報告はしない…

この金銭感覚については今でも、夫との間で常に綱引きが行われていて、おそらくこれからも解決はしないだろう。ありふれた問題とは思うのだが、我が家の場合を書いてみた。