宇宙葬ひとりで星になるならばそれもいいかとぬか床混ぜる

日常から、とんでもない妄想まで。メンタルちょっと弱めです。

異質なものとの同居

私は結婚して8年になるが、つくづく、夫というのは「一番身近な他人」だなぁという思いが年々深まっていく。別に、仲が悪いというわけではないが、違うなぁということをつくづく思う。

夫は自転車で遠くまで行けるが、私は完全に道がわかっているところじゃないと行けないし、夫はトマトを輪切りにするが、私はくし形切りにするし、トマトといえば、夫はトマトに塩をかけるが、私はトマトには何もかけないで食べるし、夫はソースが好きだが、私はしょうゆが好きだし、夫はテレビが好きだが、私はラジオやCDを聴くのが好きだし、夫は夜型、私は朝型だし、とにかく違うところが多いのだ。

そんなに違っているところが多いのに、一緒に暮らしていられるのは、正直、家が広いからだと思う。夫は夫の部屋で、テレビを見たり音楽を聴いたりしており、私は、台所や居間で自分の好きな音楽をかけて、料理したり、パソコンを使ったりしている。

昼夜逆転気味の夫が起きてきて、二人で一緒に時を過ごすのが夕食の時間だ。その時はテレビを見るのがお約束だ。夕食の時間は私が、その日あったことなどを話したり、その時見ているテレビについてお互い話したりする。その時は、そんなにお互いの違いを感じない。でも、その時見ている番組が終わると、なんとなく私はスマホをいじり出し、夫は自分の部屋に行ったり、たばこを買いに行ったりしてしまうのだ。

 

結婚するまで、そんなに違うとは思ってなかったのだが、今のところ、その違いを楽しめたり、ヘェ〜と感心できたりしているので、一番身近にいる人が自分とは全然違うということも、そんなに悪くはないのだろう。