ユニクロが始めたテープの貼り方
初めてユニクロで買い物をした時に、おおっと思ったことがある。レジで品物を袋に入れて、袋の入り口をテープで留める時、テープを貼る前に、片側を、折り返してくれたのだ。こうしてあると、その、折り返してある側から簡単にテープが取れる。普通にテープを貼るだけだと、めっちゃテープがはがしにくくて、テープを引っ張ろうとすると、袋が伸びてしまうのだ。ユニクロのやり方だと、それがない。簡単なのに、画期的だと思った。
これは、ほかの店にも広がるのではないかと思った。なにしろ、天下のユニクロが始めたことなのだから。けれど、そうではなかった。ユニクロだけでしか、行われないやり方だった。
別に、それしきのこと、特許を取るとか、そんなたいそうなことじゃない。どんどん真似すればいいのに。でも、ほぼ誰も真似しないまま現在に至り、それどころか、私がよく使うユニクロの店舗では、今では無人セルフレジが設置されるようになり、テープの片端折り返しなんて、過去のことになってしまった。
そんなある日、行きつけのドラッグストアで牛乳を買って、レジで、袋はいりません、と言ったら、レジの人が、牛乳のパックに、会計済みましたよ、の意味の、テープを貼ってくれたのだが、その時に、例の、片端折り返しをしてくれたのだ。
おお、片端折り返しをこんなところで見るとは!この人は、以前、ユニクロで働いていたのだろうか?それとも、ユニクロで服を買ったときに、この片端折り返しを見て、なるほどと思って、真似したのだろうか?
ユニクロが始めたテープ片端折り返しの文化を、ぜひなくさないでほしいので、ここにひとつ、記事を書くことにした次第である。