宇宙葬ひとりで星になるならばそれもいいかとぬか床混ぜる

日常から、とんでもない妄想まで。メンタルちょっと弱めです。

洋服屋の店長さん

私には、行きつけの洋服屋さんがある。最近はほとんどいつもその店で買うと言っていい、というぐらい行きつけなのだ。

そんなに入れ込んでしまったのは、その店に置いてある服が好きだということはもちろんなのだが、お気に入りの店員さんがいる、ということも大きい。

いつ頃からその店員さんと話をするようになったか覚えてないのだけど、いつの間にか、名前で呼ばれるようになってしまった。きっとポイントカードに名前が出ているからだろう。名前で呼ばれてしまうと親近感も増す。

そしてその人は実は店長さんであることを知った。それは、他の店員さんが教えてくれたのだが…

他の店員さんによると、店長さんは、店中の服を覚えているということだ。確かにそうかもしれない。店長さんは、私がその店で買った服も全部覚えていて、私が新しく服を買おうとすると、「スウェットはもう買わなくてもいいんじゃないですか?」とか、ツッコミを入れてくるのだ。普通、「もう買いすぎですよね」なんて言ってくれる店員さんていないと思う。

そして、洋服以外の雑談もして、けっこう話し込んでしまう。それがまた、話した内容をけっこう覚えてくれているのだ。

だんだん店長さんと話すのが楽しみになってきて、店長さんがいるかどうかを店の外からチェックするようになってしまった。でも、店長さんがいても、他の人の接客をしている場合もある。なんだ、他の人とも楽しそうに話すんだな、と遠くから眺めて、ちょっと寂しい思いをすることもある。うわぁ〜依存だ。洋服屋さんの店長さんに依存してどうする!

あまりに店長さんに依存してるため、意外な(?)場面に出くわすこともある。

ある日、その店の前を通りかかったら、店長さんの姿が見えたので、声をかけようと思ったら、何か荷物を持っていたのであれ?と思った。そしたら店長さんは店を出てクルッと振り返り、店に向かって一礼した。きっと仕事が終わって帰るところだったのだろう。

それと、店長さんと話していて印象に残ったことをひとつ。本の話をしていた時に、店長さんが、「警備員さんから本をもらうんですよ〜。東野圭吾とか、メジャーなやつですけど。」と言った。へー。私の考えでは、残業したりして、建物を出る時の警備員さんとのコミュニケーションは大切だ。うんうん、この店長さんは、いい人だ。私のメガネに間違いはない。

そんな店長さんのいる店で、私は、買いすぎないように注意しつつ、これからも洋服を買うだろう。