服はひとりで買う
私は服を買うのが好きだ。
たいてい、行きつけの店が一軒か二軒あって、集中的にその店で買う。だからけっこうお店の人と仲良くなって、話し込んだりすることもある。あまりにも買いすぎている時、もう買っちゃだめですよ!と言われちゃったりすることもある。そんな、店員さんとのやり取りも好きだ。
以前は、店員さんとのやりとりがあった時は、その服を買わなきゃいけないかなぁという雰囲気になり、買うこともあった。試着を勧められ、試着までしたんだから買わなきゃなんないかなと思って買うこともあった。それで失敗したこともある。失敗とはつまり、その服をあんまり着なくて、結局いらないや、と処分に至るケースである。
ところで、たまに、仲の良い友達と一緒にいるときに買い物をする時がある。そういう時に買ったもので、やはり失敗する場合もある。だが、これは、あの子と一緒に買い物した時に買ったものだから、思い出があって捨てられない、ということになってしまうのが困るのだ。
誰しもがそんな気持ちになるとは限らないと思う。今は、断捨離もあるし、メルカリとかもあるし、私のような変なこだわりもなく、服を手放すことができる時代なのだろう。
でも、そんなこだわりを持ってしまう私は、服を買う時はひとりで決めて、ひとりで買って、まあ、店員さんとのやり取りはあっても、いくら店員さんと話をしたって、友だちではないのだから、そこはドライに割り切って、買って失敗した服は惜しげもなく処分できるようにしたい。
そういうわけで、私は服をひとりで買いたいのである。
(写真は、この秋に買った服)